1960年代の木曽鈴木製ピックギター。半世紀以上前に製作された貫禄たっぷりのビザールギターです。

1887年創業、日本国内の楽器メーカーとしては最も古い歴史を持つ鈴木バイオリン。戦前からバイオリンの製作はもとより、ガットギターやピックギターといったギターの製作も始まっていました。
戦後本家名古屋から分社し、長野県木曽福島にて引き続きバイオリンやギターを製作し、倒産・再建という荒波を経て、1985年にESPに買収されるまでの間、木曽鈴木は自社ブランドや他社有名ブランドのOEMで数多くのギターを世に送り出しました。
本器は、その木曽鈴木が最も活躍した1960年代に製作されたピックギターです。
1960年代製を示すラベルがfホールから確認できますが、一桁目はスタンプが消えており正確な製造年は不明です。
No.の右のスペースには、うっすら6と読めるスタンプが確認できますので、恐らくモデルはNo.6と思われます。
弦長は約652mm、ナット幅約43mmで、ビザールギターを感じさせる極太ネック。ボディはオール合板です。
経年によるヒール浮きが少々ございますが、当店入荷後半年間様子を見て広がる気配は無く、弦高も半年間変化は無く、状態が安定しておりますため、現状でのお渡しとさせていただきます。
その他、半世紀を経たビザールギターならではの、年数相応のコンディションではございますが、ネックに反りはなく、ペグ・ナット交換及びフレットの擦り合わせが施されており、演奏面のコンディションは上々です。
12フレットの弦高は6弦約2.5mm/1弦約2.1mmで、低めに固定されておりますので、アコギやエレキからの持ち替えも違和感がございません。
Chakiは価格が高くなかなか手が出せず、お手ごろな価格帯でのピックギターをお探しの方は、是非一度ご検討くださいませ。
お問い合わせは
support@rotomusic.jpまたはTEL:0748-26-4381までお気軽にどうぞ。

ブランド:SUZUKI
状態:B :使用目的によって修理が必要
付属品:Ritterギグバッグ(ややきつめです)

前オーナー様ご所有時にナット交換及びフレット擦り合わせをリペア工房にて行っております。
ペグをMartinバタービーンペグに交換、ブリッジを実用的な弦高に設定するためサムナットが取り除かれております。ペグ交換は元穴を使用しておりますため、ペグの台座先端がカット加工されております。
元のペグ及びサムナットは欠品しております。
ネックヒールの継ぎ目にはっきりと段差できており、またヒール部に浮きがございます。また、ネックヒールに隣接する1弦側の横板、合板の表面層に僅かに浮きがございます。
ネックバインディング及びボディバインディングと、それぞれの隣接材に全体的に段差があり、一部ボディバインディングには若干の浮きも見られます。
ヘッド・ネック裏・ボディに打痕・凹み・塗装剥げ等多数ございます。
ボディにはシール痕と思われる塗装劣化があり、全体的にクラックが入っております。
指板のインレイ表面の剥がれ、塗装の一部変色が見られます。
弦はフォスファーブロンズのエクストラライトゲージ(010-047)を張っております。
ネックはほぼ真っ直ぐの状態を維持しております。(トラスロッドは入っておりません)
ギター本体エンドピン付近にケーブルホルダー用と思われるフック金具が取り付けられております。
詳細写真はこちらでご確認願います。
(お手数ですがクリックしていただき、別ウインドウでご確認お願い致します。)